「今はまだそのタイミングじゃない」と心に浮かんだら、今がそのタイミングなんだ。

自分には怠け癖がある。行動するよりも行動しない意思決定の方が得意だ。行動しないための理由を見つけ出すのが上手い。

この症状は考えるのが好きな人に共通してると思う。この特性を持つ人は「忍耐力があり」「我慢強く」「良識を備えている」と思われている(ですよね?)。しかし、これらの特性によって一体どれだけのチャンスを逃してきただろう。後悔したこともあるはずだ。

おそらく、この症状のことを「完璧主義」と人は呼ぶ。

症状と書いたが、これは才能だと思う。原始時代ならこの慎重さは生存に有利に働いたに違いない。おちゃらけ楽観バカが原始時代にタイムスリップしたら、マンモスに踏み潰され、サーベルタイガーに喰われ、立派なクソに進化してただろう。しかし今は原始時代じゃない。

そう簡単には死ねない現代社会において、この慎重という才能の有害さが増している。完璧主義者の天才たちは自らの才能を超克する必要がある。

それでタイトルにつながる。

如何にして超克するか?才能が発揮される前に動き出せばいい。考える暇を与えるな。

人間には動物的で反応的なシステム1と、前頭葉をしっかり働かせて熟考するシステム2がある。人類の進化はシステム2の賜物だ。そして完璧主義の天才たちもシステム2の賜物だ。天才すぎてシステム1が死んでる。私もあなたも考えすぎの罠にハマっている。

だからシステム1で反応しよう。これを意識的に行う。自分の足を止める思考が浮かんだら逆のことをやる。自分自身を納得させる必要はない。

「今日は朝から運動する予定だったが、寒いし冬は日が登るのが遅くて暗くて危険だ。それに風呂に入れば運動しなくても筋肉をほぐせる。リスクを下げつつ運動と同じ効果が得られるはずだ・・・」はい、今すぐ外に出て走りましょう。

おちゃらけクソバカは肉食獣に喰われて物理的にクソになる。完璧バカは思考によって脳みそがクソになる。そして現代の都市に肉食獣は居ない。クソな人生を送ることになるのは楽観バカと完璧バカのどちらか?

行動的でいよう。行動を否定する思考が浮かんだら、即座に行動で思考を否定してやろう。

完璧主義の良いところは物理的には干渉してこないことだ。その才能は、すでに起きた行動を否定できない。動き出せば、止まることを否定する。現状を肯定するのが好きなんだ。それもとびっきりの創造性を駆使して肯定してくれる。

止まっていれば動き出さない。動き出せば止まれない。それが完璧主義というものだ。

才能を超克しよう。必ず飼い慣らせる。そして本当の才能が手に入る。